水虫

水虫について

水虫のイメージ画像

私たちの生活環境の中には、沢山の種類のカビが存在しています。その中には、納豆菌や乳酸菌といった生活に役立つものもありますし、特段の問題を起こさないものもあります。しかし、なかには病気の原因となる真菌もあります。水虫菌もその一つです。

水虫の種類

水虫は、趾間型、小水疱型、角質増殖型、爪白癬の4種類に分類されます。この中で最も一般的に見られるのが趾間型です。足趾の間の皮膚がふやけたように白く濁り、痒くなるのが特徴です。冬は症状が治まりますが、夏になると再発します。二次的に細菌感染を併発することもあるので、きちんと治療を受けるようにしましょう。 小水疱型は、土踏まずや足の縁などに小さな水ぶくれが多発します。これも夏季に悪化しがちで、強い痒みを伴います。角質増殖型は、足の裏から縁にかけての広い範囲で皮膚が厚くなり、冬のほうが乾燥でひび割れ等を起こしやすくなります。通常は痒みを伴わないので、水虫だと気づかないケースも少なくありません。爪白癬は、文字通り爪にできるタイプであり、爪が黄白色に変色したり、分厚くなったりもします。

水虫の原因

水虫の原因は白癬菌です。この菌が棲み着いて増殖を始めると、私たちの体は白癬菌を追い出そうと、激しい炎症を起こして抵抗します。この炎症が痒みのもとになります。これが急性期の水虫の症状です。しかし、しばらく経つと、白癬菌に対する炎症を起こさなくなり、共存状態となります。不快な症状が治まるようになるのですが、この段階に至ると治療が長引きます。

水虫を予防しましょう

  • 家族に水虫の人がいるときは、スリッパやタオル、足ふきマットなどを別にしましょう
  • 足を清潔にしましょう
  • 家の床や畳を掃除することも大切です。
  • 公共の場で裸足になったときは、早めに足を洗いましょう
  • 普段から足を乾燥させておきましょう
  • 通気性の高い靴や靴下を選ぶことも効果があります

水虫の治療

水虫の治療には、一般に抗真菌薬が使われます。抗真菌薬には塗り薬と飲み薬があり、まずは塗り薬を使うことが多いのですが、爪白癬のような爪の中に薬の成分が届きにくい難治性のものは内服薬が第一選択になります。

白癬菌をしっかり退治するには、患部の周辺まで広めに塗ることも大切です。さらに、患部の清潔、乾燥を心がけましょう。角層の表面を清潔に保つことは、白癬菌の新たな進入を防止し、水虫の悪化を防ぎます。また症状が消えても、最低1ヶ月は根気よく治療を続ける必要があります。自分で勝手に治ったと思い込んだりせず、必ず医師に判断してもらうことが大切です。

足白癬(足の水虫)

足白癬(足の水虫)は白癬菌というカビ(真菌)が足に住み着いて起こる病気です。 水虫は梅雨の時期から悪くなり始めて6月から8月の蒸し暑い時期に最も悪くなります。

趾間型(乾燥型・湿潤型)

指の間(特に薬指と小指の間)にできやすい。 かさかさしている乾燥型とジクジクしている湿潤型があります。

小水疱型
足の裏や側面に小さな水ぶくれができます。
乾燥すると皮がむけてかさかさします。
角質増殖型
かかとなどが厚くなってひび割れたり白く粉をふいたようになります。

水虫の治療

水虫の治療は抗真菌薬の塗り薬です。塗り薬にはクリーム剤・液剤・軟膏剤があり症状に合わせて使い分けます。
塗り薬の使い方のコツは、まず入浴後に使うことを勧めます。お薬が浸透しやすくて効果ありです。白癬菌は症状のない場所にも潜んでいることが多いので、足の指の間と足裏の全体に塗りましょう。症状が治まっても白癬菌は生き続けることがあります。根気よく治療を続けることが大切です。

水虫の対策

水虫対策の大切なポイントは、

  • ①よく洗って清潔に
  • ②足を蒸らさない
  • ③感染を予防して広げない

この3つです。

爪白癬(爪の水虫)

爪白癬(爪の水虫)は白癬菌というカビ(真菌)が爪に住み着いて起こる病気です。
長い間足の白癬(足白癬)を放置しているが、または中途半端な治療をしていると、白癬菌が足から爪に移り住んで発症します。
白癬菌は爪の先端の下部あるいは爪の脇から入り込むので、その部位の角質が増殖して爪の先が増殖して、爪の先が厚くなって混濁して白色や黄色になります。

爪白癬の治療の治療

爪白癬の治療は足白癬と同じく、抗真菌剤の塗り薬を使います。 爪が厚くなったり硬く変形している場合は、飲み薬を使います。

院長
西山 成寿
診療内容
皮膚科、アレルギー科、皮膚外科(外傷・熱傷・皮膚腫瘍)、 小児皮膚科
住所
〒731-0137 広島県広島市安佐南区山本1丁目9-26
クリニックモール祇園3F
TEL
082-875-0039
アクセス
広島交通バス・山本小学校前で下車して徒歩2分。
山本小学校すぐ側。
休診日/木曜・土曜午後・日曜・祝日
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